<<番外その11>> 脇の辺りが、どうもぎこちない動きをしている会員の胴を観察したら・・・胸が異様に広くて固い!? これでは不自然な動きになる道理! 試しに私が着けてみたが、私にさえ大きかった。使用者、実は細身の女性です。 「これでは稽古の妨げになる」と、手持ちの胸と交換することにした。 販売店で採寸して「これでよい」と言われたらしいが、とんでもない店もあったもの・・・ |
|||
胸を外して試しに曲げてみたが、とてもとても・・・ まるでコンパネみたいだった。 |
台も、外周は波打っていて部分的に接着剤が使われていた。 あくどい業者もいたもので、粗悪品の見本みたいなもの。 |
手持ちの買い置きは派手なものばかりが残っていた。「YLだからいいか?」と思ったが余りにも趣味が悪すぎるか・・・ | |
で、藍液で染めてみたが化繊のため効果なし。いろんな染料を混ぜ混ぜに使ってこの程度。 | ものはついで!? (手前が元の胸) |
綴じ穴をいくつか開けてから台を合わせようとしたら・・・ 胸に「入らない!」「何で!?」なんと台が歪なもの。何処までも粗悪品だった。 |
YLらしい柄にしてみようと塗り直しを始めたところだったが、中断して左右対称にするために削ることにした。 左右の角度も違っていたが、これは綴じ穴の関係があるので修正不能。 |
歪みでずれている分は綴じ穴を大きくすることでフォロー出来るか、と考えたがそんな簡単にはいかなかった。 | 床に立ててみた右内側の様子。上に捻れているのと底面が内側に向けて極端に歪んでいるのが分かる。 | 同じく左内側の様子。こちらは底面が下に密着しているものの必要な歪曲がない。 |
前を上にして立ててみたところ。 右は密着しているが、左は捻れているため浮いている。 このため塗り直しのときに何度も転んだのだが、そんなことは思いもよらず当初は全く原因が分からなかった。 |
||
アルミワイヤーで矯正を試みた。 こうすると底面は真っ直ぐに矯正出来流ことが分かったが、左右の捻れは修正不能。 |
||
取り敢えず底面を真っ直ぐにしてから考えることに。 温風器を出してきて熱風を当てる。この場合、新聞紙を濡らして胴台を包み、さらにビニール袋に入れてから加熱すると効率がよく破損することもない。 結果、やはり底面の矯正は出来たが、左右の捻れは・・・ |
結局このままでは胸の交換は出来ないと判断、必要最低限で台の上部を切って左右を揃えることにした。変形は直らないがサイズは直る。 ところが切るのも・・・始めてみると意外に大変でグラインダーで削る方法に変更! 胴台の穴は空け直す必要があった。 |
ロビン隊長による「異様に固い胸」の分解! この「固いもの」の正体は現在のところ不明らしい・・・ |
このように「ごまかし?」で取り付け完了。 このデザインは若い女性向きではなかったか?! |
正直なところ二時間もあればいいと思っていただけに降参気味だったが、何とか形になって一安心(..;) こんなにごまかしが多いと気が咎めるが、ここは我慢して貰おう。 |
こんなものには、まず遭遇する人も少なかろうと思うが、皆さんくれぐれも気を付けましょう。 |